H27 中部支部静岡地区定例会 第4回 活動報告

平成27年度第4回定例会を実施しました。

今回はNPO法人として初めての静岡地区での定例会ということもあり、より一層気合を入れて行いました。

テーマは「関節と筋からのアプローチ:胸腰部」ということで、頸椎を除いた脊柱についてお話しさせていただきました。最初に脊柱の機能解剖について、物体の剛性と柔軟性の視点から説明させていただきました。物体が運動を行うには、固定されて変形しない部分が必要で、それが軸となりエネルギーが伝播されて遠位が可動します。ウルト〇マンがマッハ5で空を飛び続けられるのは、衝撃波に負けない物体としての剛性を備えているからです!ちなみに彼の体重は35,000tですが、そんな重たい彼が着地できるのも35,000tの床反力を受け止められるだけの物体としての柔軟性があるからです!そんな柔軟性に富んだ脊柱を持っているからなんです!

私たち人間も歩行や階段昇降などで生じる床反力を受けとめられるだけの脊柱が必要です。そのためには脊柱の柔軟性の評価が必要であり、姿勢観察やFFD、脊柱の屈伸など、静的評価から動的評価まで十分な機能が備わっているか診る必要があります。そのためには、姿勢を5つにタイプ分けをすることも評価の効率を上げられると思います。また、脊柱の可動性をしっかりと引き出すためにも関節内運動学の知識は必須であり、関節機能を引き出す技術を知っておいて損はありません。

6月のテーマは以上のようなことを意識してお伝えしました。今回のことでより脊柱に興味を持ち、姿勢に関心が持てるようになれば良いなと思います。

来月は「関節と筋からのアプローチ:頸部」ということで8月3日(月)19:30より予定しています。後頭下筋群の触察も予定していますので、予習しておくと当日理解がより深まると思います。

次回もよろしくお願いいたします!